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ダンドリスト宣言!第18回

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  • 公開日:2009/03/04
  • 更新日:2009/03/17

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 このコラムでは、プロジェクトマネジメントの中でも、重要な要素である「計画」について、ちゃんと作戦を立てて行なう人のことを「ダンドリスト」(段取りができる人の意)と称し、ダンドリストになるためのポイントと、ダンドリストたちの生態を紹介します。
 仕事の中での段取りだけでなく、旅行、料理、宴会など、色々なシーンで活用できる<段取り力>の向上に役立つヒントから、プロジェクトマネジメントの楽しさを学びましょう。


4つのレベルのダンドリを振り返りからスキルアップimg01  

■ ダンドリスト宣言!いよいよ最終回です

今回でダンドリスト宣言!は最終回です。ダンドリ上手なダンドリストになるための秘訣を 1 年半に渡ってお話してきました。皆さんがダンドリストになるために少しはお役にたてたでしょうか?この後の続きは、サイバー大学での講義やセミナーでお会いしましょう。それでは、第 18 回スタートです。

■ ダンドリで年度を振り返る

3 月は多くの企業では年度末を控え、そこで働く社会人たちはひとつの期の締めくくりの時期を迎えます。企業では一年間の決算を行い、各人は業績に対する評価と来期の業績貢献目標を立てます。今年度は、多くの業種で厳しい評価が多いのではないでしょうか。

気分新たに来年度に向けて、ちょっと変わった視点で自分の関わった仕事のダンドリの出来具合による振り返りをしてみてはというのが今回の提案です。手帳を見ながら、あの仕事のダンドリはうまくいった。この仕事のダンドリはうまくいかなかったというのを思い出してみてください。うまくいった理由を 2 つ、うまくいかなかった理由を 2 つメモしてみると、来期に向けた貴重な教訓ができあがります。

■ ダンドリのレベル分け

ダンドリは、重要性と難易度によって 4 つのレベルに分けることができます。難易度は、(1) 複雑さ、(2) 技術レベル、(3) リスクの大きさ、(4) 期間の長さ、(5) 予算の多寡、(6) 周りの支援度、の 6 つの条件で決まります。

レベル 1 は、会社に行く、食事を作るなど、小さな単位で、しかも頻繁に行う行動のダンドリです。毎日繰り返しているのでムダがないように感じますが、こうしたダンドリにもよくよく観察すると改善の種はあります。
レベル 2 は、仕事での小さなプロジェクト、旅行の準備、家を購入するなどのプロジェクト型のダンドリです。不確定要素はありますが、ある程度決まった手順というのがあります。
レベル 3 は、仕事での大きなプロジェクト、家庭のマネジメント、新規事業など未知の領域や人の心理に大きく左右されるアクティビティのダンドリです。モノやコトに関してダンドリを行うことは経験を重ねることでうまくなっていきます。しかし、多様な人が関わるようになると思い通りにはいかなくなり、それがダンドリを壊していきます。
そして最後のレベル 4 が、人生のダンドリというダンドリできるような、できないような世界です。運や環境や時代にも大きく左右されます。

■ 効果が見えやすいレベル 1 のダンドリ改善

まずは、レベル 1 のダンドリの効率化から取り組みましょう。頻度も多く、改善の効果を実感できます。例えば通勤について、もう一度見直してみます。今より 1 時間早く家を出ると何ができるか? 2 時間早く家を出ると何ができるか?交通手段に関しては、今のルートが時間の使い方とコストを考えて最適か?
決まって動かせないように思っていても、自分の思い込みがあるかもしれません。家で新聞を読んでいるのを、ポッドキャスティングでニュースは車中で聞いたり、携帯サイトで読むということに変更したりという手もあります。
私たちは意外に自分で動かせないと思っている決まりに縛られているものです。あなたが変えると決めてしまえば済むことが実は多く存在します。

■ ダンドリストの本領発揮のレベル 2

レベル 2 は、小さいサイズながらプロジェクトです。プロジェクトは、目的実現に向けてのダンドリと実行力で決まります。ダンドリストには、企画・計画力と実行力の 2 つの実力が求められています。
WBS を書いて、ガントチャートを引き、リスク管理を行うなどプロジェクトマネジメントの一連の作業を行ない、ダンドリを完成させます。

ダンドリストと呼ばれる方たちは、このダンドリも戦略的で上級者ですが、実行力も一流です。やる、という信念に基づいて行動を起こしているので、周りを巻き込みながらパワフルに実行していきます。
今年度を手帳で振り返り、どれくらいのことが実行でき、どれくらいのことが途中で終わってしまったかをチェックして自分の実行力を診断してみてください。

■ レベル 3 は経験とモチベーションが必要

大きなプロジェクトなど、人の働きが大きな成功要因を占めるようになると、やはりいくらかの経験とモチベーションがものを言います。人の能力は計り知れません。メンバーがゴールに対しての思いをひとつにして、しかもワクワクしながらプロジェクトに取り組むと、熱狂の内にすばらしい成果を納めることができます。
逆に、周囲には酷評され、いやいやながら机の上に溜まった仕事をこなすのに精一杯であると、出来上がりもミスだらけ、欠陥だらけの結果しか待っていません。まさに悪循環のスパイラルを転がり落ちて行きます。

特に多くの人を巻き込むプロジェクトでは、自分のモチベーションマネジメントと、メンバーのモチベーションマネジメント、この双方が鍵になります。今年度、何かメンバーのモチベーションを上げるために具体的な活動をしたか、カウントしてみてください。少なかった方は、来年度に実施するモチベーション向上の仕掛けとタイミングを計画してみてください。

■ レベル 4 は術ではなく信念と思いの強さ

「子供の頃の夢の実現」というタイトルで、カーネギー・メロン大学でヴァーチャル・リアリティの講座を担当していたランディ・パウシュ教授は 2007 年 9 月「最後の講義」をされました。このとき、彼は担当の医師からすい臓ガンのため余命 3 ~ 6 ヶ月と宣告されていました。講義の中では、彼が子供の時に描いた夢を、どのようにして現実のものとしてきたのかについて語っています。壁に当たると、そこでやめずに、新しいルートを考えて実現していく様子をユーモアたっぷりに話しています。

彼の講演には本当に多くの教訓があります。一人の人間の夢の実現に向けたプロジェクトを聞くことができます。YouTube でも講義が日本語訳付で見ることができますので、是非ご覧になってください。(本は「最後の授業 ぼくの命があるうちに」というタイトルで出版されています。)彼は、講演の 10 ヶ月後の 2008 年 7 月に家族に見守られながら亡くなったそうです。

彼の講演を聴いて、人生は夢を実現するプロジェクトなのではないかと感じました。そこには熱い思いと入念な準備があり、そのことで運も引き寄せられてくることを実感します。レベル 4 の人生という次元になると、ダンドリは術ではなく、信念や思いの強さによって完成度を増していきます。あなたの実現したい夢は何でしょうか?手帳の扉に書いてみてください。

今回ご紹介した 4 つのレベルごとに自らを振り返り、より上級のダンドリストとして挑戦テーマを立て、来期中に実行することの決定に役立ててみてください。

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ダンドリスト宣言!第18回
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プロフィール

勝 眞一郎

サイバー大学 IT 総合学部 准教授。大手製造業でシステム開発、製品開発手法の改革、などグループ内での業務改革の革新リーダーとして活動。2007 年 2 月に退職し、4 月より現職。PMI 会員。 ㈱ヒューマンデザインオーソリティ フェロー。奄美大島出身。 サーファー、フリーダイバー、スキーヤーというアウトドア派 http://www.hda.co.jp/dandorist.html


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コメント

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マイホーム購入
ほとんど同意できる内容でしたが、一つマイホーム購入は個人的にはレベル3のプロジェクトに入るように感じました。
1昨年に病院の近く、家内の実家の近くにマイホームを建てました。ある意味、自分の定住の地を決めることなので重要な決定といえます(ちなみに私の実家は県外ですが、石川の方が長くなりましたが)。
土地さがしから建築会社の設定、設計から施工まで約1年あまりは週末といえばマイホームのことで出かけることが中心でした。病院でのプロジェクトもあり多忙でしたが、充実した日々でした。学校選びや会社選びも重要な決定の一つになります。
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